単身赴任の生活費は全部削れない|マネーフォワードMEで必要経費と見直す支出を分けた話

家族のスマホ代見直し

先に結論

単身赴任を始めてから、生活費が月に3〜4万円増えた。

最初は削ろうとした。コンビニをやめる、自炊する、節約アプリを使う。でも続かなかったし、しんどかった。

マネーフォワードMEで支出の流れを確認して気づいたのは、問題は使いすぎていることじゃなかった。使える金額が見えていないことだった。

把握したら、「今月これくらいまで使っていい」という金額が見えた。その中でやりくりすればいい。それだけで、コンビニに寄っても、飲みたいときにビールを買っても、罪悪感がなくなった。

単身赴任でいくら増えるか、まず数字で見る

「社宅があるから大丈夫」と思っていた。家賃が安いのは確かだ。でも社宅費以外の支出が、想像より重かった。

自分の場合、赴任先でかかっている主な支出はこうだ。

支出項目 月額の目安
社宅自己負担 約8,000円
電気代 4,000〜15,000円(冬は跳ね上がる)
ガス・水道 約4,000円
食費 25,000〜35,000円
日用品・消耗品 3,000〜5,000円
お酒 飲みたいときだけ買う
帰省費用(月換算) 約10,000〜15,000円

これが自宅のローン・光熱費・食費に上乗せになる。

合計で月5〜7万円。年間にすると60〜84万円。2年で最大168万円の追加支出になる。

この数字を初めてちゃんと見たとき、「思ったより重い」と思った。と同時に、「これを全部削ろうとしていたのか」とも気づいた。

削れないものを削ろうとするから、しんどくなる。

「削れない支出」を認めるまで

単身赴任を始めてしばらくは、支出が増えるたびに罪悪感があった。

疲れて帰ってきてコンビニ飯を買う。「また無駄遣いした」と思う。飲みたくてビールを1本買う。「節約しなきゃいけないのに」と思う。

この罪悪感が、思った以上にしんどかった。

転機になったのは、ジムに通い始めたことだった。

月に数千円かかる。最初は「贅沢じゃないか」と思った。でもジムのお風呂を使うようになってから、赴任先のガス代と水道代が月4,000〜5,000円下がった。それだけじゃなく、体の痛みが減って病院に行く回数も減った。

「ジム代は贅沢じゃなかった」と気づいた。

これを境に、考え方が変わった。

コンビニ飯も同じだ。疲れ果てた夜に料理して洗い物まで終わらせるのは、思った以上にしんどい。そういう夜に食事を用意できない状態で翌日の仕事に向かうより、コンビニで済ませて早く寝た方がいい。

お酒は買いだめしない。飲みたいと思ったときだけ買う。そうすると飲みすぎない。ストレス発散にもなるし、量も自然とコントロールできる。

帰省費用も削れない。交通費と土産代で1回2〜3万円かかる。でも家族との時間はお金で換算できない。それを削ることは、自分の精神的な安定を削ることだと分かった。

「体は人生で乗り換えできない」。自分への言い訳かもしれないが、今はこう考えている。

マネーフォワードMEで「使える金額」を出した

削れない支出が分かったら、次に「じゃあ自分が自由に使える金額はいくらか」を出した。

やり方はシンプルだ。毎月の収入から、以下を引く。

  • 自宅のローン・固定費
  • 赴任先の社宅費・光熱費(削れない支出)
  • 帰省費用の積立分

残った金額が、食費・日用品・お酒・外食などに使える金額だ。

マネーフォワードMEで確認しているのはざっくりこの3点だけ。

  1. 食費が先月より増えていないか
  2. 固定費がどこに出ているか
  3. 使えるお金の残りがどのくらいか

細かく分類したり、毎日入力したりはしていない。月に数回、10分もあれば確認できる。

この確認をするだけで、「今月あとどのくらい使えるか」の感覚がつかめる。

把握したら、罪悪感がなくなった

使える金額を把握してから、気持ちが楽になった。

疲れた夜にコンビニへ行く。「使える金額の中に収まっている」と分かっているから、罪悪感なく食べられる。

飲みたいときにビールを1本買う。「今月この金額は許容範囲だ」と分かっているから、後ろめたさがない。

逆に、把握していないときは何を使っても不安だった。削れているのか削れていないのか分からないまま、毎月モヤモヤしていた。

単身赴任でしんどいのは、支出が増えること以上に「何に消えているか分からないまま減っていく感覚」だ。その不透明さを減らすだけで、毎月の気持ちがだいぶ変わった。

マネーフォワードMEで「使える金額」を計算する具体的な手順

「使える金額を把握する」と言っても、最初はどこを見ればいいか分からなかった。実際に自分がやった手順を書いておく。

手順1:今月の手取りを確認する

マネーフォワードMEのホーム画面を開くと、連携している口座の残高と今月の収支が表示される。

確認するのは「今月の収入」だけでいい。給与が振り込まれた月は、その金額がそのまま今月動かせるお金の上限になる。

手当や残業代で変動する月は、少なめに見積もっておく方が安心だ。

手順2:必ず出ていく固定費を書き出す

次に、毎月必ず出ていく支出を確認する。マネーフォワードMEの「家計」タブを開くと、カテゴリごとに支出が並んでいる。

自分が確認している固定費はこうだ。

項目 自分の場合
自宅の住宅ローン 毎月同額で引き落とし
自宅の光熱費 家族が使っている分
赴任先の社宅費 約8,000円
赴任先の電気・ガス・水道 季節によって変動
スマホ代(家族4台分) 見直し後は大幅に下がった
帰省費用の積立 月1〜1.5万円を別口座へ

これらは「使う前から決まっている支出」だ。収入からこれを引いた残りが、自分が動かせるお金になる。

手順3:残った金額を「今月の予算」にする

収入 − 固定費 = 今月使える金額。

この金額が分かると、あとは食費・日用品・お酒・コンビニをその中でやりくりするだけだ。

細かく予算を分ける必要はない。「今月は〇万円まで使っていい」という総額が分かれば十分だ。

月の半ばにマネーフォワードMEを開いて「今月の支出合計」を確認する。予算の半分以内に収まっていれば問題ない。超えそうなら残り2週間で少し意識する。それだけで十分動ける。

実際にやってみて分かったこと

この手順を始める前は、毎月の支出が「なんとなく多い気がする」という感覚だけがあった。

やってみると、「なんとなく多い」の正体が見えた。食費は思ったほど多くなかった。増えていたのは光熱費と、毎月気づかないうちに引き落とされていたサブスクだった。

使えるお金の総額が分かってからは、コンビニに寄ることへの罪悪感がなくなった。「今月の予算の中に収まっている」という確認があるから、使うことを責める必要がない。

把握するだけで、使い方が変わる。無理に我慢しなくても、自然と使い方が整ってくる。

マネーフォワードMEの最初の使い方については、マネーフォワードMEを始めたら最初に見るべきところにまとめています。

帰省費用はSBIネット銀行の目的別口座で積み立てている

帰省費用を「使えるお金」と同じ口座に入れておくと、気づかないうちに消えていく。交通費が2万円かかる月に残高が足りないと気づいても、すでに手遅れだ。

そこで試したのが、SBIネット銀行の目的別口座だ。

SBIネット銀行には、メインの口座とは別に「目的別口座」という機能がある。口座に名前をつけて、用途ごとにお金を分けて管理できる仕組みだ。自分は「帰省費用」という名前をつけた目的別口座を作って、毎月1〜1.5万円を自動的に移している。

口座に名前がついているだけで、「ここには手をつけない」という感覚が自然と生まれる。残高があっても「これは帰省用」と分かっているから、日常の買い物で崩そうとは思わない。

帰省のたびに「交通費どこから出すか」を考えなくてよくなった。口座にお金が貯まっているので、当日のチケットを買うだけでいい。

積立の手順はシンプルだ。

  1. SBIネット銀行アプリで目的別口座を作成し、「帰省費用」と名前をつける
  2. 毎月25日(給与振込後)に1〜1.5万円を目的別口座に移す
  3. 帰省前にその口座から必要額をメイン口座に戻す

月1万円積み立てると、2か月で2万円。3か月で3万円になる。帰省が2か月に1回のペースであれば、常に次回分が口座に用意されている状態になる。

「帰省費用がない」という状況がなくなっただけで、帰省を躊躇することがなくなった。家族と会うことへの心理的なハードルが、お金の面から下がった。

※目的別口座の画面イメージは後日追加予定です。

見直せる支出は「固定費」から動く

削れない支出を把握した上で、見直せる支出にも目を向けた。

単身赴任中に毎日コンビニを我慢する節約は続かない。でも固定費は一度見直せば毎月効き続ける。

自分の場合、最初に見直したのはスマホ代だった。ahamoから日本通信SIMに変えて、家族4台で月1万円以上下がった。毎月の負担が減るから、固定費から動くのが一番楽だった。

食費を毎回我慢するより、まず固定費を整える。その方が単身赴任中の家計には合っていた。

スマホ代の見直し方はahamoから日本通信SIMに乗り換えた話にまとめています。

まとめ

単身赴任の生活費は、社宅があっても月3〜4万円は上乗せになる。年間60万円以上の追加支出になる可能性がある。

でも全部削れるわけじゃない。コンビニ飯、お酒、帰省費用、ジム代。これらは削ろうとするほど、生活の質と精神的な安定を削ることになる。

マネーフォワードMEで支出の流れを確認して、使える金額を把握した。把握したら、その中でやりくりできるようになった。

問題は使いすぎていることじゃなかった。使える金額が見えていないことだった。

把握すれば動ける。それだけで、毎月の罪悪感がなくなった。

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